パピートレーニングから
成犬の問題行動カウンセリングまで
 
パム・リード 『虐待された犬の社会復帰プログラム』セミナー
那須にあるAFC(アニマルファンシアーズクラブ)で2013年4月27日〜30日にパム・リード先生の
セミナーとワークショップが行われ、27日と28日のセミナーにゼンと参加してきました。
※29日・30日はクリッカートレーニングのワークショップでした。


パム・リード先生は、応用動物行動学者であり犬の学習理論の第一人者。
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)のトップとして、虐待防止と行動修正の部門を担当し、多くの犬や猫の行動評価を行っている。
またトレーナーとしても素晴らしいスキルを持ち、愛犬のサルーキとUSDAAアジリティのタイトルを獲得しフライボールでも優勝。(今までフライボールで優勝したサルーキは他にいないそう)
著書「Excel Erated Learning エクセレレーティッド・ラーニング」は専門家から一般の飼い主さんまで広く読まれている。

会場となったAFCの新しいジム

パム先生と

        セミナーの初日、準備に時間がかかりセミナーの開始時間を過ぎてしまったため、AFC代表の相良先生が
ダンシングキャット人形4匹をシンクロさせてユーモアのある時間稼ぎ?をしてくださいました(^_^)
 

セミナーのタイトルは『虐待された犬の社会復帰プログラム』となっていましたが、主な内容は
ASPCAでパム先生が実際に行っている活動についてと保護した犬猫の行動評価の仕方や譲渡の方法等についてでした。

会場内の様子
 
●自然災害時のペットの救出と保護 (例:2011年ミズーリ州の竜巻、メンフィスの大洪水災害)
●パピーミル(子犬工場)、多頭飼育、サンクチュアリ(殺処分しない動物保護施設)、闘犬場
 からのレスキュー活動について
●シェルターでの環境設定の仕方、エンリッチメント、トレーニングについて
●犬の行動評価について
●3月にできたばかりのASPCAのBehavioral Rehabilitation Center(社会復帰センター)について

【犬の行動評価について】
シェルターに保護された犬を譲渡するうえで行動評価は必ず必要。全米のシェルターの90%で行動評価を行っている。

<有名な行動評価法>
・Sternberg's Assess-a-Pet
・Marder's Match-Up
・Weiss's SAFER(Safety Assessment For Evaluating Rehoming)
 ※これらは行動を評価するもので気質を評価するものではない。


パム先生は上記の行動評価法を参考にして、独自の行動評価方法を活用している。

<譲渡への犬の分類>
1、譲渡に向いている犬
2、ちょっと問題ありの犬 (唸るがそれ以上攻撃しない)
3、中度の問題ありの犬 (行動修正したら譲渡可能)
4、安楽死せざるを得ない犬

<評価項目>
・社会性
・ハンドリング (体を触った時の反応)
・遊び(引っ張りっこでどのくらい興奮するかなど)
・トレーニング&問題解決能力
・フード守り・物守りチェック
・人形テスト(子供の人形を使って反応を見る)
・恐怖テスト(わざと怒鳴りつけて反応を見る)
・犬テスト(異性の犬・同性の犬への反応を見る)
・フェイクドッグテスト(人形の犬と会わせ反応を見る) 
※闘犬の場合に使うテスト:本物の犬でテストするにはリスクが高いため

パム先生の管理するシェルターでは、保護された犬や猫たちのためにいろいろな工夫と努力がされています。
犬猫が喜ぶおもちゃをお金をかけずに手作りしたり、ストレスがかからないようにケージの置き方やケージ内の環境を整えたり、運動場を設けたり、トレーニングを行ったりとボランティアスタッフを中心に献身的な運営をしていて、アメリカ人の行動力はすごいなと改めて思いました。
特に驚いたのは、2011年ミズーリ州の竜巻で保護された700頭の里親を見つけるため大規模譲渡会を行ったそうですが、たった一日で全頭の引き取り先が決まったそうです!
そして、この時にパム先生は「何でもやろうと思えば出来る!」と思ったそうです。


今回のセミナーにはトレーナーだけでなく動物管理センターの方や保護活動をされている方も受講されていました。
日本ではまだまだアメリカにあるようなペットの保護施設(シェルター)や大きな組織はないですが、日本もASPCAのような団体や施設ができて一頭でも多くのペットが幸せになって欲しいです。

とは言え、捨てられたり問題をかかえた犬や猫をどう保護していくかということよりも、どのようにそのような犬猫を生み出さないようするかが何より大切です。
ですから、安易に犬や猫(ペット)を飼わないでください。
ペットを飼うということは、命を飼うということです。
物ではない訳ですから、「こんなはずではなかった」「思っていたより大変」という状況になったとしても捨てることは出来ません。
「一度飼ったペットは最後まで責任を持って飼う」、飼いきれなくなるようなことがないように覚悟を持って飼ってください。

私も自分の出来る範囲で不幸な犬が一頭でも減るように活動していきたいです。

クレートで待機しているゼン
     
講義中心のセミナーだったので、参加した犬たちは
セミナー中クレートで待機していました。
※犬連れのセミナーやワークショップの場合、待機中の犬が落ち着く
 ように参加者はカバーを持ってきます。
休み時間には、AFCの周りの長閑な道を犬のお散歩♪
那須の穏やかな空気に包まれて、犬も人もリフレッシュ。
パム先生と今回の通訳の山本央子さんと
※山本さんは「ヘンリー、人を癒す」
 の著者
久々に集まった仲間たちと♪ 参加者全員で集合写真

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